犬にNGな植物 身近な植物も!少量でも食べたら危険!

愛犬と散歩をしているとき、道端に生えている草や落ち葉をくわえてムシャムシャしてしまうことって、よくありますよね。

道端の草や落ち葉って、衛生的にも良くないし、そもそもその植物って食べても大丈夫なものなの?って不安になります。

またお家周りのガーデニングで育てていたり、部屋の中でインテリアとして楽しむ観葉植物の中にも、犬にとっては猛毒になる植物がたくさんあります。

  • 犬が草や葉っぱなどの植物を食べるのはなぜ?
  • 犬が食べてはいけない植物ってどんなもの?
  • 犬と暮らしながら、植物を育てるにはどうしたらいい?
目次

犬が植物を食べる理由

本来、肉食動物である犬が植物を食べるには、いくつかの理由が考えられます。

体調が悪い

消化不良や胸やけを起こしたとき、誤飲したものや飲み込んだ毛を吐き出したいときに、植物を食べて胃を刺激することがあります。

精神的ストレス

運動不足や環境の変化などによってストレスを感じた時に、植物を食べることがあります。

植物が好き

好奇心旺盛で、目の前にあるものを口に入れてみたい!草の食感が好き!という犬もいます。

飼い主さんは、愛犬が植物を食べる理由に心当たりがないかどうか考え、植物を食べた時の状況や、吐き出したもののチェックをしましょう。

犬が食べると危険な植物

球根の植物

球根の植物は犬にとって有害です。絶対に食べさせてはいけません。

ユリ

ユリ科の植物はすべてが有害です。

少量食べただけでも腎臓に障害が出ます。

腎臓のほかに視覚障害、全身麻痺などの症状が現れます。

チューリップ

チューリップもユリ科の植物です。

すべての部位に毒性があり、心臓毒であるツリピンを含んでいます。

瞳孔の拡大、めまい、下痢、嘔吐、血便、呼吸困難、粘膜の感想などの様々な症状を引き起こす可能性があります。

玉ねぎ、長ねぎ

球根の部分に毒性が強いですが、葉や皮部分にも毒性が含まれます。

キッチンでも犬には届かないところで保存しましょう。

すずらん

食べたら数時間で不整脈、下痢、嘔吐、腹痛などを引き起こします。

最悪の場合、異常に興奮した後昏睡、心不全で命を落とすこともあります。

スイセン

すべての部位に毒性があり、特に球根には要注意です。

食べたら下痢、嘔吐、腹痛、よだれ、血圧低下、心不全を引き起こします。

まれに昏睡、麻痺を起こして命を落とすこともあります。

ベゴニア

すべての部分に毒性があり、特に球根には要注意です。

食べたら口の中が痛んだり、口内炎、口唇炎、過剰なよだれなどを引き起こします。

ガーデニングで人気のベゴニアですが、散歩中に見かけた場合は注意が必要です。

シクラメン

すべての部位に毒性があり、特に球根には要注意です。

秋冬になると、いろんなところでシクラメンを見かけますが、散歩の際には注意が必要です。

ヒガンバナ

すべての部位に毒性があり、中でも茎と球根にはとくに強い毒性があります。

食べたら下痢、嘔吐、腹痛、麻痺などを引き起こし、命を落とすこともあります。

インスタ映えを狙って、色鮮やかなヒガンバナと一緒に愛犬の写真を撮る飼い主さんも多くいますが、撮影中の目を離した隙に、愛犬が食べたりしないように気を付けましょう。

球根以外の危険な植物

球根以外にも危険な植物はたくさんあります。

なす

家庭菜園で人気のなすも危険です。

芽や葉に毒性があり、お腹の異常、呼吸困難、痙攣、麻痺、心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

接触するだけで軽度の皮膚炎を引き起こします。

食べると下痢、嘔吐、過剰なよだれ、運動失調、肝臓障害を引き起こします。

観賞用の菊や葬儀用の菊、道路脇に小さな菊もありますが、愛犬を近づけないように注意しましょう。

あじさい

つぼみや葉の部分に毒性があります。

過呼吸、ふらつき、麻痺、痙攣などを引き起こします。

アロエ

人間にとっては、薬や食用になるアロエですが、アロエの樹液によって、犬は下痢になります。

朝顔

朝顔の種は生薬に使われていますが、犬にとっては毒性が強く、下痢や嘔吐、血圧低下を引き起こします。

パンジー

根茎に毒性があります。

嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺を引き起こします。

イチョウ

葉や枝には害がありませんが、実(銀杏)に強い毒性があります。

実をたくさん食べると呼吸困難を引き起こす可能性があります。

ツツジ

すべての部位に毒性があります。

蜜や葉に含まれているグラヤノトキシンという成分により、筋力低下、下痢、嘔吐、視力障害、痙攣、昏睡などの症状を引き起こします。

ハイビスカス

下痢、嘔吐、食欲不振などを引き起こします。

夏のイメージが強いハイビスカスですが、最盛期は秋です。

キキョウ

根の部分に毒性があります。

よだれやふらつき、ひどいときは意識障害、呼吸困難、心臓麻痺などを引き起こします。

いちじく

樹液、葉、枝に強い毒性があります。

樹液に触れると皮膚炎を起こし、葉や枝を食べるとよだれ、嘔吐したりします。

カーネーション

接触すると軽度の皮膚炎、食べると軽度の胃腸障害を引き起こします。

ナンテン

葉と実に強い毒性があります。

食べると運動失調、呼吸不全、昏睡などを引き起こし、命を落とすこともあります。

ナンテンは料理の飾りに使われたり、庭先に栽培されていることも多いです。

キッチンや庭先のナンテンには注意しましょう。

危険な植物の中でも、身近でそこら中でよく見かけるものばかりを書きました。

危険な植物が多すぎて、あげるとキリがありませんが、特に注意が必要なのはユリ科の植物です。

ユリ科の植物が生けられていた花瓶の水や花粉にも注意してください。

犬が食べても大丈夫な植物

犬が食べると危険な植物がたくさんありますが、食べても大丈夫な植物もあります。

ご家庭で植物を育てたい場合は、危険な植物は避けて、犬にとって毒性のない植物を選ぶようにしましょう。

ガジュマル

熱帯植物ですが、毒性がないので安心して室内に置くことができます。

サンセベリア

多肉植物で乾燥に強いので、水やりの手間が少なくて済みます。

犬に対する毒性はありません。

シュロチク

大きいサイズになるので、部屋のインテリアとして効果的に使えます。

犬に対する毒性はありません。

パキラ

初心者でも育てやすい植物です。

毒性はありませんが、落ちた葉で遊んだり、食べてしまうこともあるので注意が必要です。

アレカヤシ

丈夫で育てやすいため、人気のある植物です。

犬に対する毒性はありません。

クマザサ

胃に溜まった毛を吐き出すために、好んで食べる犬も多いです。

カモミール

カモミールはダニやノミ対策にも効果があります。

香りがよく犬にとって安全なハーブで、犬用のシャンプーにも使われています。

ローズマリー

初心者でも育てやすいハーブです。

香りがよく広がり、犬の消臭にも役立ちます。

タイム

タイムも消臭効果があります。

繁殖力が強く、日当たりが良ければ横に広がっていきます。

これらの植物は、犬が食べても大丈夫な植物です。

これ以外の植物は愛犬に近づけないように注意しましょう。

家で植物を育てるときの注意事項

犬を飼いながら、家で植物を育てるときに気を付けるべき点をまとめます。

犬に危険な観葉植物を置かない

犬が食べたら危険な観葉植物は部屋に置かないことが大前提です。

高いところに置いたり、天井から吊るせば犬には届かないからといって、安全ではありません。

落ちた葉を食べたり、こぼれた水を飲んだりする可能性もあります。

  • ポトス
  • ポインセチア
  • スパティフィラム
  • ウンベラータ
  • モンステラ

など、インテリアとして人気のある植物も毒性があるので、部屋には置かないようにしましょう。

誤飲しないように気を付ける

  • 犬が観葉植物に近づいたら、口に入れる前に止める
  • 犬が口に入れているときに無理に取ろうとしない
  • 「ハナセ」「オフ」などのコマンドをしつけておく

ストレスをためない

  • 定期的に散歩をして、ストレス発散させる
  • 犬が退屈しないように、適度に遊ぶ

犬の様子がおかしいときは、すぐに病院に連れていく

以下のような症状が見られたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

  • 観葉植物を食べた、または食べた形跡がある
  • 犬の反応が鈍い
  • 普段よりよだれが多く出る
  • 犬が歩こうとしてもふらついている
  • 犬が動かない
  • 犬な口の周りに泡を出した形跡がある

観葉植物を置く前に気を付けること

  • 葉や土に殺虫剤がついていることがあるので、葉を拭き、土を入れ替える
  • 観葉植物が入れられている鉢やカゴには、防腐剤や防カビ剤がついていることがあるので、犬が噛んで遊ばないように気を付ける

まとめ

我が家では、愛犬を飼う前にいくつかの観葉植物を手放しました。
その代わりに、インテリアのアクセントとして、フェイクグリーンを飾っています。
フェイクグリーンなら、とりあえず安心ですよね。

また、我が家の庭で育てている植物のほとんどが犬にとっては有害であることがわかったので、愛犬を庭に出したことはありません。

いつか、害のある植物をすべて撤去して、小さなドッグランを作ってあげたいのですが、愛犬を飼う前に長い間愛情をこめて育ててきた、思い入れのあるかわいい植物たちを、なかなか手放せないでいます。
※追記 2021年6月にミニミニドッグラン完成しました!!

とにかく、犬に危険な植物はたくさんあり過ぎて、すべて覚えておくのは困難です。
まずは、犬に害のない安全な植物を覚えましょう。

そして、それ以外の植物は絶対に犬が食べないように、飼い主である私たちが注意して見守る必要があります。

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