秋になると子どもたちは公園に行って、どんぐりや松ぼっくりを拾って、まるで宝物でも発見したかのようにキラキラした目で持って帰ってくることも多いですよね。
拾ったどんぐりを使って工作したり、松ぼっくりを使ってクリスマスリースを作ったりするのは、この季節ならではの楽しみでもあります。
でも気を付けなければならないのが、虫!
どんぐりの中には虫がいます。
穴の開いていないどんぐりだから大丈夫!なんてことはありません。
また松ぼっくりにも虫や虫の卵がついていることがあるので、殺菌もかねて、工作する前には下処理をした方が安心です。
- どんぐりの中にいる虫の正体は?
- どんぐりの虫処理の方法は?
- 松ぼっくりの下処理の方法は?
- どの方法が1番簡単に処理できるの?
どんぐりの中にいる虫の正体
拾ってきて放置されたどんぐりからニョキニョキ出てくる、あの虫。
あー思い出すだけでも寒気がする、あの虫。
その虫の正体は、『ゾウムシ』です。
ゾウムシは、どんぐりがまだ青いうちにどんぐりの中に卵を産み付け、その幼虫がどんぐりを食べて成長します。
そして、どんぐりが地面に落ちると、幼虫はどんぐりから出てきて地面にもぐります。
幼虫は土の中でサナギになり、春から夏にかけて成虫になって土から出てきます。
家に持って帰ったタイミングで、虫がひょっこり出てきたら…なんて考えただけでも寒気がー!
どんぐりと松ぼっくりの虫処理の方法について、同じ方法3つですが、細かい部分で違うところがあるので、別々に記載しますね。
どんぐりの虫処理の方法
まず、どんぐりを選別します。
- 穴があいている
- ひびが入っている
- 汚れがひどい
上のようなどんぐりは捨てましょう。
その後、水洗いして、浮いてくるどんぐりも捨てます。
水に浮くどんぐりは、すでに虫に食べられてしまっている可能性が高いです。
捨てましょう。
冷凍する
- 水洗いしたどんぐりの水気を切り、ビニール袋に入れて冷凍庫で1週間以上凍らせる。
- 冷凍庫から出したどんぐりを新聞紙などに広げて、陰干ししてしっかり乾かす。
冷凍するメリットは、手順が簡単で用意するものが少ないこと。
デメリットは1週間かかってしまうのですぐに工作が始められないことです。
また、冷凍庫に虫がいるかもしれないどんぐりを入れることに抵抗がない、というのも必須条件です。
煮沸する
- 鍋に水を入れ、沸騰したら水洗いしたどんぐりを入れる。
- 小さいどんぐりなら3~5分、大きいどんぐりの場合は10分ほど茹でる。
- お湯を切ったどんぐりを新聞紙などに広げて、陰干ししてしっかり乾かす。
煮沸するメリットは、時間がかからないことです。
デメリットは鍋が汚れてしまうことです。
料理に使う鍋でどんぐりを茹でるのはちょっと…と思われる方は、汚れてもいい鍋を用意すれば良いかと思います。
100均などで買って用意するか、鍋焼きうどんなどが入ったアルミ鍋でも可能です。
また子どもと一緒に作業する場合は、やけどに注意してください。
レンジでチンする
- 水洗いしたどんぐりの水気を切る。
- どんぐりをレンジ加熱可能なビニール袋か紙袋に入れ、1分ほど加熱する。
- どんぐりを新聞紙などに広げて、陰干ししてしっかり乾かす。
レンジの場合、卵のように爆発することがあるので、とても危険です。
どんぐりの大きさによって時間を細かく調整することが必要で、やりすぎると爆発してしまう危険があるので手軽なようでとても難しい作業です。
どんぐりをレンジでチンする方法はネットではメジャーな方法らしいですが、危険なのでおすすめしません。
松ぼっくりの下処理の方法
まずは松ぼっくりを水洗いします。
水にぬれると松ぼっくりのカサは閉じますが、乾燥させるとまた開くので心配いりません。
冷凍する
- 水洗いした松ぼっくりの水気を切り、ビニール袋に入れて冷凍庫で1週間以上凍らせる。
- 冷凍庫から出した松ぼっくりを新聞紙などに広げて、天日干ししてしっかり乾かします。
どんぐり同様、冷凍庫に入れるだけの簡単な手順で、用意するものも少ないのでお手軽です。
煮沸すると松のニオイが気になりますが、冷凍だとニオイの心配はないのでおすすめです。
デメリットは、こちらもどんぐり同様に時間がかかることです。
松ぼっくりの量にもよりますが、結構かさばるので冷凍庫の中で場所をとってしまうというデメリットもあります。
煮沸する
- 鍋に水を入れ、沸騰したら水洗いした松ぼっくりを入れる。
- 5分ほど茹でる。
- お湯を切った松ぼっくりを新聞紙などに広げて、天日干ししてしっかり乾かす。
どんぐり同様、松ぼっくりを茹でるのも汚れてもいい鍋か100均などで用意すると良いでしょう。
また、松ぼっくりを茹でると、家中に松のニオイが漂います。
かなり強烈なニオイなので、ニオイが嫌な場合は別の方法で処理しましょう。
レンジでチンする
- 水洗いした松ぼっくりの水気を切る。
- 松ぼっくりをレンジ加熱可能なビニール袋か紙袋に入れ、1分ほど加熱する。
- 松ぼっくりを新聞紙などに広げて、天日干ししてしっかり乾かす。
煮沸したとき同様、松のニオイが家中に漂います。
またレンジの中もしばらくニオイが残ってしまいます。
加熱しすぎると焦げたり爆発したりする可能性があるので、注意が必要です。
まとめ
子どもがどんぐりを持って帰ってきたら、まず最初に虫処理をしてしまえば、安心ですよね。
でももし、処理を忘れて数日たって、白い虫がどんぐりからウジャウジャ出てきてしまったら…
もうその時は、公園に戻ってそっとどんぐりと出てきた虫を地面に返してあげましょう。
それか、いっそのこと釣りの餌にでもしちゃうとか。
我が家では、できるだけ手間を省きたいので、どんぐりも松ぼっくりも冷凍する方法で処理しています。
レンジは爆発が怖いし、煮沸するための鍋を用意するのも面倒だし、部屋中がにおうのも嫌なので。
余裕があれば、ニスを塗ると見た目もキレイで長持ちします。
子どもたちの大好きなどんぐりや松ぼっくり、ご家庭に合った方法でしっかり処理して、子どもたちと一緒に秋のどんぐり遊びを楽しみましょう!
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