子どもの偏食って本当に困りますよね。
栄養バランスを考えて、手間ひまかけて作った食事を残される。
「あれはイヤこれはイヤ」でお皿の隅っこに除けられていくおかずたち。
「好き嫌いせず食べなさい!」と言っても、食べないものは食べない。
小さく刻んだり、味を変えたりしてみても、食べないものは食べない。
おやつを減らして空腹にさせても、食べないものは食べない。
この記事は、
- 子どもの偏食が治らない
- 子どもの偏食はいつまで続くの?
- どうやったら嫌いな食べ物を克服できるの?
と悩まれている方におすすめします。
子どもの偏食っていつから始まるの?
そもそも子どもの偏食っていつから始まるんでしょう?
離乳食期は食べムラがあって、気分によって食べたり食べなかったり。まだ明確な好き嫌いという感じではないですよね。
個人差はあるものの、好き嫌いがはっきり出てくるのは2歳から4歳頃と言われています。
2歳から4歳といえば、いわゆる自我の目覚めによるイヤイヤ期。
なんでも自分でやりたがり、親の言うことを聞かなくなる『魔の2歳児』になってしまう時期ですよね。
それまでは親の言うとおりになんでも食べていた子どもも、自我が目覚めると自分で判断したがり、食べ物に関しても自分で好き嫌いを決めるようになります。
ちなみに、離乳食期から2歳までの間は、比較的なんでも食べる『食の黄金期』であると言われています。
この『食の黄金期』は、嫌いな食べ物を作らないように工夫ができる期間なので、この時期に好き嫌いがないようにしっかり工夫ができていると、2歳から4歳の時期に好き嫌いができた場合でも、その時期さえ過ぎてしまえば再び嫌いな食べ物が食べられるようになるかもしれません。
参考:0歳~5歳子どもの味覚の育て方
子どもの偏食っていつまで続くの?
ピジョンインフォの調査によると、約50%の子どもの偏食が、4歳から6歳の間に治ったという結果が出ています。
幼稚園や保育園の給食が始まるタイミングで食べられるようになることも多いようです。
4歳から6歳のうちに治らなかった偏食も、中学生くらいになって味覚が養われていくことで、それまでは苦手だった苦味や酸味の強いものも食べられるようになることもあります。
子どもの偏食を治したい、何が何でも食べさせたいという気持ちにとらわれてしまうと、親にとっても子どもにとっても、食事の時間が苦痛なものになってしまいますよね。
子どもの偏食は子ども自身で自然と克服できることも多いので、体調が著しく悪化しているなどの様子がなければ、焦らずに気長に見守ってあげるようにして、何よりも食事の時間が楽しいものになるように心がけたいですね。
子どもが嫌いな食べ物ランキング
日本スポーツ振興センターが全国の小中学生1万人を対象に行った、食生活に関する調査によると、嫌いな食べ物は断トツでゴーヤが挙げられ、次いでなす、レバー、ホルモン、セロリ、グリーンピースなど、苦味や独特の香りの強い食べ物が挙げられました。
- ゴーヤ
- なす
- レバー・ホルモン
- セロリ
- グリーンピース
- ピーマン
- トマト
- 肉の脂身
- アスパラガス
- しいたけ
子どもの偏食が治るパターン
給食で
家では食べられなくて残してしまう物でも、学校給食だと食べられるということはよくあります。
学校給食は、苦味や酸味を感じさせにくい調理方法を工夫されていることが大きいですが、友達と一緒に楽しく食べることで、勢いで苦手なものを食べられてしまうこともあります。
私が小学生だったはるか昔の時代は、給食をすべて食べ終わるまで(昼休みなし&掃除時間も)、教室でひとりで食べ続けるという罰ゲーム的なものが横行していましたが、今の小学校ではそんなことはありえないです。
今の学校給食は昔とは違い、「残さず食べよう」ではなく、「自分の食べられる量を、自分で判断し、取り分けて食べる」という方向に進んでいます。
実際に、小学校の給食参観で目にしてびっくりしたのですが、クラスで「いただきます」をした直後に、給食に口を付ける前に、子どもたちがお皿を持って立ち上がり、ゾロゾロと前に出てきて、食缶にザバーーっと給食を戻していたのです。
食べる前に、自分がどれだけ食べられるかを判断して、食べられないものは戻す。
そして、さらに食べられる子どもは、残った分をおかわりして食べるシステムでした。
給食で栄養バランスが補えていると思い込んでいたので、それを知ったときはショックでしたが、「自分で判断する」というのは時代の流れなんでしょうね。
自然に
子どもの嫌いな食べ物を無理強いする必要はありませんが、「ひと口だけ食べてみよう」と声かけすれば、半口だけでも食べることもあります。
吐き出してしまっても、口に入れるだけはできるかもしれません。
子どものうちはそれで十分です。
口に入れられただけでも褒めてあげましょう。
さまざまな食体験を積み重ねて成長するにつれ、自然に食べられるようになることもあります。
我が家の偏食家たち
我が家の3人の偏食家たちをご紹介します。
長男の場合
長男の幼少期は、牛乳、卵、小麦、大豆の食物アレルギーがありました。
小学校に入学するころには、ほとんどのアレルギーを克服していましたが、アレルギーで食べられなかったもの以外にも、好き嫌いはたくさんありました。
- 肉の脂身 食べるとお腹を壊す
- ラーメン 背油でお腹を壊す
- 生野菜 くさい
- トマト 食べたら吐く
- しそ くさい
- メロン くさい
- すいか くさい
肉嫌いはなかなか頑固で、週末に家族で焼き肉もダメ、バーベキューも食べるものが少ないから行きたがらない状態でした。
それが、高校生になって、友達と焼き肉やラーメンを食べに行く機会が増えたこともあり、現在進行形で肉嫌いを克服しつつあります。お友達ありがとう♡高校男子バンザイ!
生野菜も「お肌に良さそう」という理由で、最近になって食べ始めました。美容男子バンザイ!
トマトとしそは今でも食べません。
長女の場合
我が家の偏食クイーンです。
アレルギーは全くないものの、好き嫌いは3人兄妹の中で1番多いです。
- きのこ全般 見た目と食感が気持ち悪い
- 鶏肉 唐揚げなら食べられるけど、それ以外の鶏肉は気持ち悪い
- 生魚 お刺身もお寿司も気持ち悪い
- 生ハム 気持ち悪い
- カニカマ くさい
- ちくわ くさい
- トマト 気持ち悪い
- 乳酸飲料 気持ち悪い
長女は食わず嫌いが多くて、見た目やニオイで口に入れられない。
頑張って口に入れても「オエッ」と吐き出してしまう状態です。
それまでは見るのも拒否していましたが、夏休みに本格的に料理をするようになって、自分の嫌いなものも、少しだけ食べてみようという変化が出てきました。
次女と夏休みやってみた料理の詳細は▼▼▼
無理強いはしていないですが、きのこの中でも「しめじは無理だけど、えのきなら少しは食べられる」と本人も食べる努力をして成長しているので、親としては今はそれで十分だと思っています。
次女の場合
3人兄妹の中で1番の食いしん坊ですが、偏食も少しあります。
- ピーマン にがい
- トマト すっぱい
- うなぎ 小骨がチクチクする
- 肉 噛み切れない
嫌いなものも、半分は食べるように言うと、頑張って食べます。
先日、小学校の栄養士さんの授業で、食と栄養に興味を持ち、ピーマンを少し食べるようになりました。栄養士さんありがとう♡
食事以外で偏食をケアする方法
子どもの偏食で心配なのは、栄養の偏りですよね。
でも嫌いな食べ物の代わりに、他の食べ物で栄養を補えば問題ないんじゃないかと、気楽に考えています。
例えば、ピーマンが苦手なら、ピーマンに多く含まれるビタミンやミネラルなどを含む他の野菜を食べていればいい。
肉が嫌いなら魚でたんぱく質を摂れてればいい。
パンが苦手ならご飯やうどん、牛乳が苦手ならヨーグルトやチーズで栄養を補えば問題なし!
もっと手軽に取り入れたいときは、サプリやドリンクなどで補うのもいいですよね!
子どもフルーツ青汁は飲みやすくておすすめ!
まとめ
我が家の子どもたちも好き嫌いは多いですが、今のところ大きな病気やケガもなく、丈夫に育っています。
残念ながら、これさえすれば子どもの偏食が治る!という秘策はありませんが、子どもによって、何かしらのタイミングで食べられるようになることは多いので、今は食べなくてもそのうち食べるようになるだろう、と気を楽に持ってくださいね。
毎日しかめっ面で「食べろオーラ」出しまくりの親に見つめられながらの食事だと、子どもも余計に食べるのが嫌になってしまいます。
子どもの好き嫌いをどうやって克服しようか、毎日の食事に悩む方は多いと思いますが、食事を準備することが苦痛にならなければいいな、と思いながら記事をまとめました。
毎日の子どもの偏食に疲れているママさんパパさんたちの気持ちが少しでも楽になりますように。
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