【体験談】胆のう炎になって入院した話

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1年ほど前のことになりますが、備忘録として書き残しておこうと思います。

同じ病気でもひとりひとり症状や治療方法や経過も違うので、こんな人もいるんやな〜程度に軽く読んでいただけると幸いです。

目次

生まれて初めて救急車に乗りました

子どもたちの春休みが始まってすぐの土曜日、夕方ごろから突然胃が痛み出しました。
少し横になって様子を見たものの痛みが引かず、胃よりも少し右側が痛いことに気づきました。
しばらくすると、横になっているのも苦しくて、じっとしていられず、床の上でうめき声を上げながらのたうちまわっていました。

いつもとは違う私の様子に、さすがに心配になった夫は「救急車、呼ぼう!」と。
でも、がまんできない痛みとはいえ救急車は恥ずかしい。
それに、これくらいの症状で救急車を呼んでもいいものか。
そんなことを悩んでるうちに、痛みとともに息苦しくなってきました。

「息が…でき…ない…」

そして夫は救急相談センター(#7199)に電話をし、今すぐに受診できる病院を探してくれました。
救急相談センターのオペレーターの方に症状を伝えると「今すぐ救急車を呼んでください」と言われ、慌てる夫と私。

え?何?命の危機なの?

夫はすぐに救急車を呼びました。
10分ほどで家の前に救急車が到着。
近所の目を気にしながら救急車に乗り込む夫と私。

救急車は新車のような匂いがしました。
幸いすぐに受け入れ可能な病院が見つかり、サイレンを鳴らしながら病院へ。
私なんかのために道を開けてもらってるんだろうか、赤信号もすっ飛ばして病院へ急いでくれてるんだろうかと、もう本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

痛くてたまらんけど意識はしっかりしてるので、恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいいっぱいでした。

突然の入院生活と手術

病院へ到着すると、すぐにCT検査と血液検査をされました。
検査の結果、胆石がいくつか見つかり、このまま入院&しばらく絶飲食を言い渡されました。

部屋着のような格好で、財布とスマホだけ持ってきた私。
病院の寝巻セットを借り、夫にスマホの充電器を借り、即入院となりました。
病院は面会できない状態だったので、このまま夫とも子どもたちとも会えなくなってしまいました。

長男に妹たちの晩ごはんをお願いし、長女に犬のお世話をお願いしました。
長女と次女は「ママ死なないでーーーー」と泣いてたそうです。

2日間絶飲食で過ごした後、詰まっている胆石を内視鏡で取り除く処置を受けました。
麻酔で眠っている間に処置は終わっていたけど、麻酔から目覚めると吐き気が止まらず、半日ほどゲロゲロしていました。

処置の後、痛みや息苦しさはなくなったのですが、膵炎になってしまいました。
熱が下がらず、血液検査の結果も良くなかったのでそのまま12日間の絶食生活。
点滴だけで人間って生きていけるのね。

長引く入院生活と子どもたちの入学式

長男は大学生に、長女は中学生に、次女は小学4年生になろうとしていた春休みでした。
春休み中に入学準備をしようと思っていたのに、それもできなくなってしまいました。

夫は普段、家事も子育ても一切しないので(それはそれで問題なんだが…)、
家のことは長女にLINEで指示を出し、実家の母にも来てもらい、なんとか生活してもらいました。
入学準備も、長男と長女に直接指示を出し、入学式のスーツや中学校の制服の引き取りも自分たちでやってもらいました。

そして大学の入学式前日に熱が下がり、フラフラしながら長男の入学式に参加しました。
無理して行くこともないかと思ったけど、長男に関してはきっと最後の入学式になるだろうし、どうしても行きたかった。
数日後、長女の中学校の入学式にも参加できました。

2週間近く絶食してたので、入学式用のスーツがブカブカになるほど痩せました。(すぐ戻ったけど…)
でもなんとか入学式だけは行けて良かった。

3回にわたる入退院

1回目の入院で内視鏡で胆石を取り除く。
2回目の入院で腹腔鏡で胆嚢を切除する。
3回目の入院で、1回目の処置時に入れたステント(胆石が胆管に詰まらないようにするためのチューブみたいなもの)を取り除く。

1度の入院で全てできることもあるようですが、私の場合は計3回の入院が必要でした。
1回目は14日間、2回目は4日間、3回目は3日間の入院でした。

もうね、入院はしたくない。
手術や検査の時以外は、ただひたすらベッドの上で過ごしました。
Wi-Fiがなかったのでそんなにスマホも弄れず、ずっと読書をして過ごしました。

でも医師も看護師さんも看護助手さんも、病室を掃除しに来てくれる業者の人も、救急隊員の方たちもみんな親切で本当に頭が下がりました。
本当に感謝感謝でした。

胆嚢炎のその後

胆嚢という臓器がどういう働きをしているのかも知らなかった私。
今回の入院で、胆嚢について私なりに調べたところ、胆嚢は肝臓で作られた胆汁を溜めておく袋のようなもの。
胆汁は、脂肪やタンパク質を分解して腸から吸収しやすくする働きがある。
その胆汁がなんらかの原因で石化して胆石となり、胆石が胆管を詰まらせてしまい激痛に襲われたらしい。
胆嚢を切除しても、胆汁は作られ続ける。

胆嚢を切除してからかなり経過したけど、とくに痛みや目立った不調はありません。
ただ、お腹を壊しやすくなってます。
とくに油っぽいものを食べると、即トイレへ行くことに。
脂肪が分解されにくくなってるのかなーと勝手に思ってます。
そのうち体が慣れてくれればいいんだけど。

まとめ

初めての救急車から3回の入退院、手術といろいろありました。
健康なのが当たり前だと思ってたけど、決して当たり前じゃない。
健康であることは本当にありがたいことだと感じました。
家族も大変な思いをしただろうけど、協力して乗り切ってくれて感謝しかない。
いつもお世話しすぎる過保護な母なので、子どもたちも少し自立してくれたかも。

そしてお金もすごくかかりました。
高額医療費制度を利用したけど、それでもすごい請求額に震えました。
今後はもしもの時のために、お金も蓄えておかなければ。
今日も健康であることに感謝。

長文失礼しました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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